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スケボーの「スタイル」とは何ですか?

こんにちは!
EKLスケートパーク店長の山本です。
スケボーをしているとよく耳にする「スタイル」ですが、いまいちわからない…
自分ってスタイルがあるのかな…
そんな悩みを持った方、いらっしゃると思います。
今回は、スケートボード歴8年の私、山本が実際にスケーターのみんなに話を聞きスタイルについて
書いていきます。それでは行ってみましょう

スタイルとは

スタイルとはスケートボードをしている時のプッシュの蹴り方、
セクションに入るときの予備動作、着地、ファッション、パッション、バイブスなど言葉にするよりも
視覚的にカッコいい。1人1人から染み出る「何か」を指します。

この人はお洒落で着地の時に上半身で重心を取っているので、頭が下がっている。
これもスタイル。
トリックに脱力感があり、クリーンな着地を毎回行っている。
これもスタイル。
この人はオーリーを始め、全トリックが高くて完成度がある。
これもスタイル。
この人は面白い滑りでトリックもオールドスクールだ。
これもスタイル。

ぶっちゃけみんなが持っているものです。
自分はスタイルが出ているのか不安な人やスタイルが無いと言われる人は、それに気づいていないだけです。
じゃあ、なんで「スタイル」が無いって言われるの?
それは…

自分の強みは何か?

スタイルが無い。かっこよくない。結構耳にします。
そういうスケーターに共通するのは、自分の強みを生かせきれていない、自分の魅せ方を理解していない、
自分の好きなスタイルを突き通していない。
などの原因が考えられます。

例えば、オーリーが高いのにタイトな滑りをしてしまう、ノーコンプライやグラブが得意なのに回し系もやりたい。
スキルに見合わない難しい技ばかり練習してしまう。などですかね。
それをスタイルと言ってしまうこともできますが、
カッコいいスケーターは自分の好きなスタイルが確立されており、
これはやりたくない、ここは攻めたくない。他のスポットへ行こうなど
しっかり自分の魅せれる場所での滑走やトリックにこだわります。

ファッションも同じく、かなりとがった服を着たり、上裸やバンダナなど自分にしかない「何か」を持っています。
自分もスタイルがあると言われたい!
そんな方にお勧めなのは、マネです。
はじめはモノマネスケーターでも良いんです。そこから自分の得意なトリックや動きを量産して選別し、磨く。
そうして「スタイル」というものが、確立されていきます。

勇逸無二になるには


カッコいい人は勇逸無二です。
格好や滑っているのを見るだけで誰かわかる。
そうなりたければ、何でもいいので1万分の1になればいいんです。
そんなの不可能でしょ。そう思った方おられると思います。
でも、誰でもできるんです。

例えば、あなたの性別は何でしょうか?
男。
では、その時点で世界人口の半分の40億分の1になりました。
次に、スケボーをしている人口ですが、8500万人。
さらに日本人。約40万人(正確な流通量と人口が測定できないが)
大分絞られてきました。次にあなたの武器は何でしょうか?

例えば、B-BOYファッションが好きで、西海岸のHIPHOPをよく聞いており、着地の時に頭の下がる黒人スケーターに憧れている。トリックは高いのが好き!
その時点で10万分の1人には入っているのではないでしょうか。
何でもいいのでそれを実行してみてください。

西海岸のHIPHOPが好きならパンツはディッキーズの短パンに白のハイソックス。
トップスは無地のPRO CLUB。キャップを深くかぶり、着地の時に頭下げてください。

アニメが好きで、ノーコンプライやグラブ系トリックが好き。パンツは細めが好き。
では、アニメTシャツを着てタイトなパンツにジップパーカー。頭にはパーマを当ててヘッドフォンをつけてオールドスクールなスケートをしてみてください。

浅い!!

そう思われる方は多いと思いますが、そう思う方はきっとすでに特別な「スタイル」をお持ちです。
はじめは格好から入る。それがスタイルを確立するための第一歩なのです。

最後に

スタイルについて書いていきましたが、ぶっちゃけ誰でも既にスタイルというものが確立されています。
それを自分の力でかっこよく見せていくのが大事だと思います。
スケボーをしているとこの人は下手だな…でも、なんだか見ていて笑顔になる…
純粋にスケートボードを楽しんでいるな。
そう思わせた時点で「スタイル」です。
好きなことを恥ずかしがらずに表へ出していってください。
それが、「スタイル」に必ずつながりますから…

オリンピック競技に選ばれ、スポーツと化したスケートボード。
そのスケートボードだけを知って、ストリートで滑っているスケーターへのディスを送る現在のオーバーグラウンドシーン。
キッズスケーターのみんなは知らない世界で歴史を作ってきたスケーターにもっとリスペクトを持って欲しいと日々感じます。

スキルがどうこうは関係ありません。
大人になってからうまい奴なんて五万といます。
スケートボードがカッコいいものであるには、みんながもっとスケートボードのカルチャーに触れて
繋がって共有していくのが、大切だと個人的には思います。
親御さんはスケボーに乗ってからモノを言えなんてよく言いますが、その通りです。
スケボーはそこまで浅くありません。
でもきっと勉強してお子さんにスケボーを伝えている立派な親御さんが
この記事を見てくれていると信じています。

深すぎるスケボーの世界へようこそ。

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