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STREET LEAGUEのルール

世界最高峰のアツい大会

世界中のトッププロが集うスケートボードの世界大会、それがストリートリーグ。

今回はストリートリーグのルールについて簡単に説明してみようと思います。
今まではなんとなくヤバいスケーターがヤバいトリックを繰り出すのを眺めてるだけで楽しかったのですが、
会場の緊迫感や沸き具合を見ていると、いまいちルールに着いていけてない感が否めなくなってきました。
そこで公式サイトで大会の概要やルール説明を調べてみました、英語難しい!


簡単にSTREET LEAGUEの紹介

読み飛ばしても大丈夫です。
まずSTREET LEAGUEというコンテストが誕生したのは2010年のこと。
今は2020年なので、もう10年もの時が経ったのかと思うとゾッとします。
設立したのはこの人、「Rob Dyrdek」氏。
ストリートスケートコンテストにおけるプロ戦の現状に不満を感じていたというのが事の始まり。
革新的なシステムで次世代のスケートコンテストをデザインしたかったのだそうです。

誰ですか、という方向けに伝説のスケートビデオ「THE DC VIDEO (2003年)」から彼のパート映像をご紹介。
スケート界では少しネタキャラ的な側面を持つ彼ですが(映画脚本、タレント活動、キレやすい、etc.)、当時のパートを見るとやはりアマチュアとは一線を画した独特のオーラやスタイルを感じます。かっこよすぎです!
彼の相棒のChristopher Boykin(通称BIG BLACK)は2017年に心臓発作により亡くなられました。
「Rob & Big」というドキュメンタリー番組にレギュラー出演していました。

世界中に会場があるのですがどこを見ても一人ひとりのスケーターの魅力を最大限に引き出せるような素晴らしいデザインです。
Rob DyrdekとCalifornia Skateparks(Californiaのスケートパーク専門の制作会社)がデザインを手掛けているようです。

2015 SLS Nike SB World Tour. (PRNewsFoto/Street League Skateboarding)


ルールについて

■種目

まず出場者はRUN(ラン)とBEST TRICK(ベストトリック)という2つの種目で競い合います。
採点方法は専任のスケーター(5人)によるジャッジ、10点満点となります。

RUN

RUNは45秒間でコース全体を使い、できるだけ多くのトリックをこなす種目です。各スケーター2回のRUNを行います。
これが本当にハラハラドキドキです、高得点を狙うには高難度のトリックを高い完成度でコンスタントに成功させる必要があります。
得意技でも45秒間のプレッシャーと焦りで一発目のトリックから失敗してそのランを放棄するスケーターもいます。
逆に高難度のトリックを順調にこなしていても、油断から普段なら外さないトリックでまさかのミスをするスケーターもいます。
おそらくその45秒というわずかな時間はスケーターの体感では気の遠くなるような時間なのだと思います。
少しフィギュアスケートのような緊張感がありますね。

BEST TRICK

BEST TRICKはコースの好きな場所を使って、一球入魂の大技を狙う種目です。各スケーター5回のBEST TRICKを行います。
アツいのはこのBEST TRICK。普段なら見れない大胆なトリックや超絶テクに会場が沸きます、空気のビリビリする振動が画面からでも伝わる勢いです。

■得点の計算方法

5~6人の予選が計5ヒート行われます。ヒートというのは「試合」みたいな感じで思っていただければよいかと思います。
ですので20人以上のスケーターが大会に参加します。
その中から合計獲得点数の上位8名が決勝戦に進出するのですが、この「合計」獲得点数というところがストリートリーグを楽しむポイントです。
例えば下記は「スケーターA」の大会結果です。

RUNもほぼノーミスでBEST TRICKも順調です。
合計得点の算出方法はこのRUNとBEST TRICKの合計7回のチャレンジの中で上位4得点です。赤い文字の得点です。
ですのでこのスケーターの合計得点は33.4ということになります。

もう一人の「スケーターB」の場合も見てみましょう。

RUNでは不調、緊張のせいからかほとんどトリックが決まりませんでした。ぐだりにぐだって会場は「ドンマイ。。」という感じです。
決勝進出は無理かと誰もが思いましたが、なんとBEST TRICKでは絶好調。9点を超える高得点を4回も獲得しました。
このスケーターの合計得点は37.0です。

つまりRUNがだめでもBEST TRICKで挽回のチャンスがあり最後の最後まで誰が優勝するのか分からないということです。
そしてRUNが不調でピンチなスケーターはもちろんBEST TRICKを狙って攻めてきます、そこで歴史に残るような一発トリックを見ることができるかもしれません。
ここが見どころです、プロスケーターの練り上げられたメンタルがどこまで身体を突き動かすのか。限界に挑戦する姿はどんなスポーツや仕事や遊びであっても尊いものですね。

■最高の名誉、9 CLUB

各種目とも獲得点数が9.0以上であれば9 CLUB入りです。
例えば9.3のBEST TRICKであればそれは公式サイトやSNSで伝説のBEST TRICKとして語り継がれていくことになります。
優劣や勝敗ではないスケートの世界で世界中で多くのスケーターから認められるのは大変名誉なことです。


終わりに

いかがでしたでしょうか。ルールも最低限これだけ抑えておけばスケートボードの世界にハマること間違いなしです!
こちらはYuto Horigomeが優勝したロサンゼルスでの大会映像、ぜひお楽しみくださいませ。

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